おりもの:「ふつう」ってどんな状態? 受診の目安は?
イベントで、いちばん多くいただくご質問のひとつが「おりもの」について。たいていは小さな声でたずねられます。だからこそ、ここでオープンにお話ししましょう。
おりものは自然なもの
ほとんどすべての女性におりものがあります。腟を清潔でうるおった状態に保ち、守る役割をもつ分泌物です。からだがきちんと働いているサインであって、不潔だということではありません。
ふだんのおりものの目安
- 透明、または白っぽい
- 強いニオイや不快なニオイがない
- 時期によって、とろっと粘りがあったり、さらっとすべりやすかったりする
変化するのも自然なこと
量や質感は、月経周期によって変わります。周期の真ん中あたりの排卵期は、透明でさらっとして、量が多く感じられることがよくあります。妊娠中は多くなるのが一般的で、避妊方法によって変わることもあります。「ふつう」は人それぞれ。いちばん大切なのは、自分のふだんの状態を知っておくことです。
婦人科を受診する目安
次のようなときは、婦人科に相談しましょう。
- 色・ニオイ・質感が、ふだんと違う
- 急に量がとても多くなった
- かゆみやヒリヒリ感がある
- 月経以外のときや性交後に出血がある
- 排尿時の痛みや、下腹部の痛みがある
- 閉経後に、いつもと違うおりものがある
色だけで原因を判断しないようにしましょう。異なる原因でも見た目が似ていることがあり、なかには自覚症状がほとんどない感染症もあります。何週間も悩むより、一度診てもらうほうがずっと気がラクです。
毎日のやさしいケア
- おりものは汚れではありません。洗い流そうとしなくて大丈夫です。
- 洗うのは外側だけ。ぬるま湯と、香料の入っていないやさしい洗浄料で。
- 腟の内側は洗わないでください。
おりもののことで受診をためらう女性は少なくありません。でも婦人科医にとっては、毎日のように受ける相談です。たずねることもセルフケアのひとつ。恥ずかしいことではありません。