更年期とデリケートゾーン どんな変化が起きる?知っておきたい基礎知識
更年期とデリケートゾーン どんな変化が起きる?知っておきたい基礎知識
更年期にはホルモンが減少し、外陰部や膣に変化が起こります。乾燥や違和感など、さまざまな変化に気づく女性は少なくありません。これはライフステージによくある変化であり、「洗い方が足りない」ということではありません。
どんな変化が起きるの?
日本人女性の自然閉経年齢の中央値は約50.5歳で、その前後の約10年間(おおよそ45〜55歳)を「更年期」と呼びます。日本の医学レビューによると、閉経後はホルモンの低下により外陰部や膣の血流が減り、乾燥しやすく、分泌も少なくなります。また、膣の粘膜は薄くなり、膣を守る乳酸菌も減少します。
どのくらいの人が感じている?
花王が2022年12月に20〜50代の女性1万人を対象に行ったWeb調査では、閉経後の女性の36.3%がデリケートゾーンに悩みがあると回答しました。具体的には、におい、ムレ、乾燥などが挙げられています。
一方で、相談しない女性も多くいます。40歳以上の日本人女性1,031人を対象とした2023年の調査では、症状があっても受診したくないと答えた人が最も多いグループ(34.8%)でした。研究者は、日本ではこうした症状がまだ十分に診断・治療されていないと結論づけています。
毎日の心がけ
- 外側を毎日やさしく洗いましょう。国際的なガイドラインでは、固形石けんの使用や強くこすることは避けるよう示されています。
- 膣の内側は洗いません。膣洗浄は推奨されていません。
- 無香料の洗浄料を選びましょう。香り付きの石けんや洗浄料、膣洗浄は乾燥の原因になることがあります。
- 外側の肌を保湿しましょう。日本の医学レビューでも、保湿を含む毎日の外陰部のスキンケアが、閉経後のケアの大切な柱とされています。
- ゆったりしたコットンの下着を選び、締め付けの強い服は控えめに。
婦人科を受診する目安
セルフケアをしても数週間乾燥が続く、日常生活に影響がある、閉経後に出血がある、といった場合は受診しましょう。局所のエストロゲン療法など、医療による治療法があります。
スウェーデン生まれのLIPは、どのライフステージでも、デリケートゾーンのケアが顔のお手入れと同じくらい当たり前であってほしいと考えています。
よくある質問
- 更年期の乾燥は普通のこと? とてもよくあることです。閉経は膣の乾燥の主な原因のひとつです。
- においが変わったら、洗う回数を増やすべき? いいえ。ガイドラインでは、強くではなくやさしく洗うことがすすめられています。においが大きく変わった場合は、医師に相談しましょう。