GSMとは?多くの女性が経験する変化を、やさしく解説

GSMとは?多くの女性が経験する変化を、やさしく解説

GSMとは?多くの女性が経験する変化を、やさしく解説

GSMは「Genitourinary Syndrome of Menopause」の略で、閉経前後からのエストロゲンなどの性ホルモンの低下に関連して起こる、性器・性交・尿路の症状をまとめた医学用語です。よくあることであり、医師に相談できます。

この名前はどこから?

2014年、北米閉経学会と国際女性性機能学会がGSMという用語を採用しました。それまでの「外陰膣萎縮」や「萎縮性膣炎」といった用語は、医学的に正確でなく、偏見を生みやすく、すべての症状をカバーしていないとされたためです。日本語訳はまだ統一されておらず、「閉経関連泌尿生殖器症候群」「閉経関連尿路生殖器症候群」「閉経関連尿路性器症候群」などの表記があります。

どのくらいよくあること?

よくあることですが、数字は数え方によって変わります。

  • 2017年に40〜90歳の日本人女性1万人を対象に行われたオンライン調査では、44.9%が性器または尿路の症状があると回答しました。回答者の約3分の1は閉経前の女性でした。
  • 日本の泌尿器科医によるレビューでは、海外では中年以降の女性の約半数と報告されている一方、性器の症状を伴わない膀胱の症状を除くと、日本人では20〜30%程度ではないかとしています。
  • 岡山大学の研究グループは、GSMは閉経後女性の約50〜70%が経験するとされる、と説明しています。

どんな症状?

GSMは3つの領域にわたります。性器(乾燥、ヒリヒリ感、かゆみ)、性交(潤い不足、痛み)、尿路(頻尿、尿意切迫感、繰り返す膀胱炎)です。上記の日本の調査では、症状のある女性のうち、性器の症状のみが33.1%、尿路の症状のみが28.4%、両方が約38%でした。

できること

  • 婦人科や泌尿器科に相談しましょう。膣へのエストロゲン投与などの治療法があります。
  • 日本のレビューでは、予防と治療の2本柱として、保湿を含む毎日の外陰部のスキンケアと、毎日の骨盤底トレーニングが挙げられています。

LIPは、このライフステージについて女性が黙っていなくてもいい社会を願っています。

よくある質問

  • GSMは自然に治る? 多くの場合、自然には消えません。慢性的で進行性のものとされているため、早めに医師に相談することが大切です。
  • GSMは性の悩みだけ? いいえ。日本の調査では、症状のある女性の28.4%が尿路の症状のみでした。